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いつも安部さんと.....。

安部さんの訃報に大変驚いています。
20代から30代にかけ、密度の濃い時間(時期)を
THE ALWAYSとして共に活動出来たことを誇りに思い、
そして、心から感謝しています。
みなさんから沢山のメッセージ頂きましたが、
僕もまだ信じらません。
色々な思い出が走馬灯の様に駆け巡り、
もう会えないのかと思うと本当に淋しい。
もうすぐTHE ALWAY30周年を迎えるので
何か一緒に出来たらいいなと思っていたのですが、
とても残念でなりません。
心からご冥福をお祈り致します。 9月9日 風祭 東

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あれから、数日が経ったが未だ、ことあるごとに

安部さんが僕の頭の中をグルグル駆け巡っている。

今では僕のトレードマークとなった黒のリッケンバッカー

ビートルズに、ポールに影響受け音楽をはじめたのに

以外にも、初めて手にしたのは86年オールウェイズで

デビューした頃だった。

正確にはその1年くらい前のこと、デビューに

向け準備をしている頃、トレードマークとなる楽器は

リッケンがいいと安部さんの強いすすめのもと

一緒に楽器屋へ買いに行った。

「え〜レフティーでそれらの楽器もっちゃったら、

いかにもでかっちょわる〜、時代は80'sだし〜」と

まあ、それまで、ずっと、リッケンに憧れながらも、

若気の自尊心みたなやつが、邪魔をし抵抗ありあり

だった僕に「色は黒でバインディングあるヤツなら

カッコいいちゃないと?」「これなら、まんまやないけん」

「グレアム・グールドマン(10cc)と一緒やし...」などと

なだめすかすように......。(笑)

嬉し恥ずかし、安部さんと買いにいった黒リッケンの想い出。

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(写真)「ALWAYS BE TRUE」レコーディイング風景から


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また、オールウェイズはライブバンドでもあった。

スタッフと一緒に車で移動しながら、多い年で

年間200本近いライブをやった年もあった。

家にいることの方が少なく、いつも旅に出ていた。

当時、安部さんと僕はかなりのチェーンスモーカー

だったこともあり旅先のホテルの部屋(ツイン)は

いつも安部さんとの喫煙組。

次のアルバムに向けての曲作りも移動の休憩中に

ギターを出して曲を作ったり、ホテルの部屋で書いたり

リハもライブも、移動も食事も、ホテルの部屋も同室、

朝から晩まで、寝ても覚めてもいつも安部さんと一緒だった。

終演後、飯を食って部屋に帰り、寝ながらその日録音した

ライブ演奏を聴く。そこで、次に必要な新曲、詩の世界、

アルバムのコンセプト、ライブ構成、ツアータイル、

この後の展開、ありとあらゆることを話し合った。

そんなハードで、悪くも良くも面白おかしいツアーの

日々の中から様々なアイディアと沢山の曲が生まれていった。


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「お前変わっと〜」とよく言われてたが

「もの凄い変わっと〜安部さんに言われとうないわ...」(笑)

A型、一人っ子、母子家庭で育ったという共通点を持つ

僕は、時にまわりが理解に苦しむ安部さんの奇怪な

行動のある部分が理解できた。

ステージ上で、安部さんと僕が、ギターのネックを右左に

合わせ向かい合いながら演奏するシーンが何度となくある。

演奏中よく安部さんは突然僕に話しかけることがあった。

全神経を集中し歌い演奏しているのに何があったと、

ドキッ!するんだけど、その殆どが意味のないことや、

二人で最高だぜ〜、気持ち〜、と奇声をあげたり、

お前入り込み過ぎ、笑えよ、楽しめよ、という感じで

え、今ここで?というほどくだらない冗談でズッコケ

緊張の糸が切れ笑いが止まらず歌えなくなる

なんてこともあった。

逆に僕が音響や機材トラブルでパニクってたり、

心折れかかってる時に必ず察して助けてくれた安部さん。

いつもステージ上で感情を共有していた。


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「こいつは、昔僕らがやっていたバンド(チューリップ)の

音楽を聴いたことがなく、家で聴かせてやったら

(へ〜、中々カッコいいことやってんじゃん)

といった、生意気やヤツでして〜...」

よくステージや番組等で僕の紹介や他のメンバーとの関係を

聞かれた時に面白おかしく誇張して安部さんが言っていたが

さすがにそんな言い方はしていないと思うけど(笑)

確かに今から振り返ると本当にクソ生意気な小僧だったと思う。

当時、僕のまわりはみんな洋楽しか聴いていなかったし

そんな時代だった。逆にもし僕がその時からファンだったら、

メンバーの前で、歌なんか歌えますか?

曲なんか持ってこれますか?ってんだ。

何も知らなかったからこそ、色々出来たんだと思う。

そして、何より、そのクソ生意気な小僧をメンバーが

面白がって、大きな器で包み込んでくれ、自由に

させてくれたオールウェイズに改めて感謝しています。


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また、オフの日はオフの日で安部さん家で沢山の音楽を

聴かせてもらい、ライブビデオや映画を観たり、面白い

本を教えてもらい、そこから沢山の刺激と影響を受けた。

安部さんと、オールウェイズのメンバーと出会い、

共に活動出来たこと、沢山の事を学び、

センスを磨かれ、バンドの素晴らしさを教えてくれた。

いつもリーダーとして最後の最後までオールウェイズを

必死になって引っぱってきてくれた安部さん、ありがとう。

それにより、現在の自分があり風祭東の個性となり

音楽を表現することができてる。

宇宙、エネルギー、地球、進化、生命、そして愛

安部さんと意気投合し、オールウェイズの頃から

熱く語ってきたテーマ、コンセプトを今も僕は引き続き

これからも想い描く世界を表現していきたいと思っている。

また、オールウェイズ時代の僕の曲の大半は安部さんの詩。

それらもまた、これからも大切に歌い続けていきたと思う。

もうすぐTHE ALWAY30周年を迎えるので

何か一緒に出来たらいいなと思っていたのですが、

もうそれも叶わないと思うと残念でならない。


Photo

シュールでブラックなジョーク

阪神タイガースとお笑いが大好きで、

テレビみながら一人でツッコミを入れ

リハでも、レコーディングでも、ミーティング中でも

ギターケースの上でも、ミキサーの下でも、事務所の

テーブルの下でも、腰が辛くなるとすぐ寝っ転がる

そんな安部さんをもう見ることができないと思うと淋しい。

とにかくロックンロールギターが最高で、

口ずさみたくなるソロ。ヒップでエモーショナルで、

独特で色気があるギターをもう聴けないなんて....。

7月7日、七夕、リンゴ・スターの誕生日

もう2ヶ月も前にすでにいなかったなんて....。

安部さんらしいカッコいい別れ方ですね。

綺麗な織り姫に誘われてしまったのなら

それはそれで仕方ない。

「オレはバンドの中のリンゴやけん」とよく言ってたが

本当にビートルズのリンゴのようにみんなから愛され

バンドの中で一番の人気ものだった安部さん。

遥か遠いインドに行ってしまい、中々会えなくなって

しまったが、さらに果てしなく遠い宇宙の

星になってしまった安部さん。

それで、実際のところ、この宇宙はどうですか? 

宇宙とエネルギー、時間と空間、物質、生命や魂、

熱く語ってきたテーマの神髄は?

しばらく会うこともできなくなくなりましたが

遥か遠い宇宙から僕に愛とエネルギー送ってくださいね。

安部さん、本当にありがとう。 

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